我が子を使って自分を癒す

2019-07-04

怒り=全部同じではなかった。

私の場合、怒鳴ることが多いのだが、怒鳴るメリットがある。
しかし、怒鳴ることにも意味がたくさんあることに気付いたので書き記す。

怒鳴る頻度が10から4に減った

昨日扱った「私は自分を卑下するために怒鳴ってる」っていう内容。

そっか、だから怒鳴っているんだと理解した。
理解すると、不思議なもので。

その行動そのものが減っていく。

なくなりはしない。
なぜなら、怒鳴ることでメリットがあるからだ。
その癖は、残っている。

気づく前が怒鳴る頻度が10だとしたら、気づいた後には4くらいに減っていく。
※私の場合の数値化だから、人によって感じ方は違うけど。

しかも、また怒鳴ってたときは、「あ~そっか、また卑下しようとしたんだね」って言えば終わっていくのだ。

切り替えられるとも言っていい。

もう卑下しなくても、私を虐げる者はいないし。
卑下することで立てなければいけない相手もいない。

だから、もう卑下しなくてもいいんだ。
安心、安全は自分で作れるんだと。
そうわかり始めたから。

なんか違うな?の感覚を大事に

怒鳴るのは自分を卑下するためにやっていることがわかって。
「もう卑下しなくて大丈夫」と安心を自分で作り出せることがわかって。
徐々に怒鳴る行為自体が減ってきた。

で、ふと、ちょっと違う「怒り」を感じた。
今回の場合、怒鳴ったというか、単純に声は怒鳴るほど言ってないが、怒っている、怒りを感じる瞬間があった。

ここで、前に扱ったものとはなんだか違うな~と違和感を感じたのだ。

この、なんだか違うな~も、何が違うかを具体的に言葉にできるようになればいいんだけれど…

そうそう、例えば前の怒鳴るは息子の名前を呼びながらめちゃくちゃ鮮やかに景色が見えていた。

でも、今回の怒りを感じる場面では景色が違って見えた。
こう、雲やもやがかかったような感じだ。
景色にぼかしがかかったように見えていた。

そして、色味もグレーとかで、色があまりなかった。
かと言って、くらいわけではなくて。
人がぼやけて、グレースケールで描かれているような感じ。

なんか、無機質というか。
そこから何にも感じない。
そういう感じ。

ちょっと嫌な感じがした。

その場面を思い出すと、何も感じないことに嫌な感じがする。

って、これ、おかしいのかな?と思うが、ちょっと深く見てみようと思う。

言語化できなくて悔しかったんだ

まず、前に使ったメタモデルを利用してみよう。

メタモデルの復習。
メタモデルとは??

  • 自分の思考をより具体的に明確にする質問
  • 自分の思考のくせに気づく質問
  • 自分の新たな思考の再構築に使える質問

このように私は捉えている。

というわけで、今回の怒りを私自身がどのように捉えているのか、見ていこう。

  • 「いつその、違った「怒り」を感じたの?」
    いっぱいありすぎて・・・
    わからないんだよね・・・
  • 「一番最近感じたのはいつ?」
    えっと、そうだ、娘に対して何かを怒っている時だ。
    しかも、結構論理的に話をしているよ。
    声色は怒っているんだよね。
    その声色と、私の感情的なところで「怒っている」って思うんだけど。
  • 「怒っている自分を感じてみて、どう思うの?」
    う〜ん・・・伝わってないよね・・・これってって、なんか、やきもきしてる。
    困惑?しているっていうか。
    私の言ってること、伝わらないよ!って怒ってる感じだよね。
  • 「いつそのように感じるの?」
    えっとね・・・
    娘が考えてるように見えるから・・・かな?
    息子とかは有無を言わさず「はい!」って感じで話を通じてるのがわかるんだけどさ。
    私の能力不足なの?
    もっと伝わる方法がないかしら?
    あ〜どうしたらいいの?!
    って、もどかしい。
    あ、いつだって言ったら、娘の困っているような顔を見た時・・・だね。
  • 「誰といるときにそうなるの?」
    娘だね。
    息子にもあるか。
    旦那さんには・・・ある?なあ。例えば家事のやり方を教える時とか。
  • 「自分がその怒りを感じていると何が起こるの?」
    言葉にできないイライラが溜まっていくような気がする。
    なんでわかってくれないの??
    ここで、どうしたらわかってくれるの??
    言葉を選んでいるのに、どうしてわからないの??
    って、どんどんヒートアップしていく。
    で、結果、怒鳴るに発展し、それが叩く、ける、暴力に変わっていく・・・気がする。
    怖いんだ。虐待にそのままなるんじゃないかって。
    あの、ニュースみたいになってしまうんじゃないかって。
    息子や娘を殺してしまう。
    そうなってしまうんじゃないかって。
    そうなりたくない。
    そうなりたくなくて、今ここで扱っているんだけどね・・・
  • 「いつからその怒りを感じるようになったの?」
    気づいたけど、これ、本当にちっちゃい頃、娘と同じくらいの時期に、これを感じてる。
    私、誰かに伝えようとしたんだよ。
    今、伝えたいことがあるのに、伝えられないんだって。
    言葉にならない。そうだそう。
    言葉にならないの。
    なんで、わかってもらえないんだろう?
    こうしたいって言ってるのに。
    なんでわかってもらえないんだろ??
    わかってほしいんだ。
    もっと、言葉で伝えられるはずなのに。
    なんで、言葉が出ないんだろう??
    あ、私に能力ないんだよ。
    言葉にする力がないんだよ。
    そんな自分が悔しかった。
    だったら、説明すればいいのかな?
    嫌なもんは嫌なんだよ。
    だって、やりたくないし、やれないし。
    っていうか、私にはやれないんだって。
    そんなこと言ったって、わからないんだって。
    だって、あなたの言ってること、さっぱりわからないんだよ!!
    母さん!あなたの言ってること、さっぱりわかんないの!!
    もっと説明してよ!!
    もっと、私にわかるように説明してよ!!
    私、そんな難しい言葉で言われてもわかんないの!!
    もっと簡単に説明して。
    もっとわかる言葉で説明して。
    って思ってる。
    そっか、母さんになんか言われてる時に、私、癇癪持ちだったって聞いたことあったんだ。
    その癇癪って、ここから来てたんだ。
    自分で何をしたいのか説明できないジレンマと、相手が何を言っているかわからないジレンマによって怒りを感じていたんだ。
    私だって表現できるならしたいんだ!!
    でも私の表現じゃ伝わらないんだ!
    わかってもらえないんだ!
    だから、泣くしかなくて。
    暴力を振るうしかなくて。
  • 「そっか、伝えたかったんだね。」
    うん、わかって欲しかった。
    困った顔しないで。
    無機質に見えてたのは、わからないって言われてる寂しさを消そうとしていたんだな。
    明るく見えたらだめ。
    明るく見えちゃったら、伝わってない、自分の能力のなさをいやでもわからなきゃいけないから。
  • 「そっか、頑張ってきたんだね。なんとか伝えようと。」
    うん、そう。
    色々説明できるように知識つけて。
    色々わかってもらえるように。
    大人になるまで、頑張ってきた。
    でも、いまだに子どもたちには伝わらない。
  • 「子どもたちは、そんなあなたの姿勢は伝わっているかもしれませんよ」
    あ〜そうだね。
    私の背中をみて、育っているから、なんとか説明しようとするもんね。
    そうだね。
    息子なんか、それで言語が発達したのかもしれないし笑
    だからか、昔の私をみているようで娘に怒りを感じてしまうのか。
    伝われよ!こら!ってね笑
  • 「そうかもしれませんね。」
  • 「昔の、伝えたくても伝わらない、わかりたくてもわからないあなたは、お母さんにどんな風に言ってもらいたかったのですか?」
    そうだな・・・
    言葉じゃなくて、態度で教えて欲しかったな。
    ここをこうやってやるんだよとか。
    あと、今のことだけ話して欲しかった。
    「前にも言ったよね?!」って言われると、わけわかんなくなっちゃうんだ。
    それから「何回も同じこと言わせないで」って言われたんだけど、何回も同じこと、言ってほしいの。
    それだけで満足するから。
    何度も、できるまで言ってほしい。
    あ、怒らずにだけどね。
    あと、複雑に話をされるから、簡単に話をして欲しかったな。
    ほんと、何を言ってるのかわからなかったから。

我が子に接することで過去の自分を癒すことになる

ここまで質問してみて、すごくわかったことがある。

これ、娘に対してやってあげたいことがここに出てきているんだと。
で、そうしてあげることが、私自身を癒すんだと。

というわけで、今後、娘に対してやってあげることにする。

  1. 言葉ではなく態度で教える
    実際に見せて教える
  2. 今のことだけを話す
  3. 何度も同じことを繰り返し言う
  4. 簡単に説明する

こんな感じだ。

やれば、何か変化が起きるだろう。

私はできる。
だって、自分がやって欲しかったことだから。