怒鳴ってもイライラしても理想のお母さんだった
今朝は、また怒号を息子に浴びせてしまった…
何が起こっているの?
どうして私はここまでコントロールが効かなくなってしまったんだろう…
殴る、蹴る、かみつくみたいなものはなくなった。
しかし、「ば~かば~か」と息子を罵ったり、場外へ出したり(これは昔の押し入れにいれられるとかと同じかな)。
とにかく感情的で、止められなくて。
誰かに止めてほしいのに。
側にいる人には頼めなくて。
このままじゃ息子がだめになっちゃう。
私みたいになっちゃう。
でも、止められない。
止めたくない自分。
なぜ?
なぜ止めたくないの?
傷つけるんだよ?
息子が非行にでも走ったらどうするの?
人様に迷惑かけたらどうするの?
だって、やめられないんだもん。
いや、やめたくない。
助けて!止まらない!って言いたいんだね。
もう、やめたいの。
こういう、腑甲斐無いって思うようなこと、やめたいの。
お母さん、やめてみたら?
もう、やめていいんじゃない?
もう、やめようよ。
こんな自分なんだって、認めようよ。
って、言われたい。
引導を渡してもらいたいんだ。
もうお母さんやめられたら、どれだけ楽か。
お母さんであることを放棄できたら、どれだけ楽になるか。
でも、放棄できない。
っていうか、これは放棄しない。
だって、誰があの子を育てるの?
私以外の。誰が?育てるの?
誰もいないでしょ。
あの子を育てるのは私。
息子は私をお母さんでいさせてくれている
そっか、育てなきゃって思ってる?
なんでも教えてやんなきゃって。なってるのか。
そっか、私をお母さんでいさせてくれてるんだね。
そんな私を、お母さんでいさせてくれてるんだ。
お母さんでいなくていいんじゃない?
そもそも、お母さんってなんだと思っているんだろ?
私の中のお母さんとはどんな人のことを言うの?
私の理想のお母さん像
- お母さんってどんな人のことを言うの?
あったかい。
抱き締めてくれて。
側にずっといてくれて。
話を聞いてくれて。
わからないときは答えをくれて。
根気強く関わってくれて。
帰ったら「おかえり」って言ってくれて。
ご飯おいしいものを出してくれて。
一緒に楽しくご飯食べてくれて。
残したら「明日食べればいいからね」って言ってくれて。
宿題教えてくれて。
優しい。
とにかく優しい。
いつもニコニコしてて。
大事なことはみっちりと教えてくれる。
例えば性のこと。
例えば命のこと。
例えばご先祖様のこと。
そんな人かな。
- どんな風に見えるの?
そうだなぁ。
ほわぁっと、暖かいピンクと赤が混ざったような感じ。
そんで、ほわぁっと、浮かんだ雲のような感じ。
常に胎児をお腹の中に抱いてるような。
そんな感じ。
- 声はどんな風に聞こえるの?
まぁるい。
声も暖かい、オレンジと黄色とピンクが混ざったような色味の声。
それでいて、とても長~く、ゆっくりと響く。
- 何をしてくれるとお母さんだと思うの?
叱ってくれたり、抱き締めてくれたり。
あなたを思ってやってる!ってわかることをしてくれたら…かな。
ただ抱き締めるとか。
叱るのもしっかりあっていいと思うんだ。
だって、叱れるのは母親しかいないからね。
- そっか、じゃあ、精一杯、お母さんしているんだね。
そうだ。
私、「こんな私が母親なんてできてないよ」って思ってた。
でも、私の精一杯で、お母さんやってるんだ。
精一杯理想のお母さんやってた
止められないんじゃなくて、止めなかったのは、誰かに止めてほしいんじゃなかった。
精一杯、頑張ってるよって、自分が自分を認めようよって、サインしていたんだ。
私の理想のお母さん像を、ちゃんとやってた。
やれてる。
そんな自分に気付いてほしかったんだ。
精一杯やってる。
お母さん、やってるよ。
「こんなお母さんなんて」から「私らしいお母さん」へ
やっとたどり着いた。
私が、私らしいお母さんでいたこと。
そうだよね。
お母さんであるけれど、同時にそれは人間なわけで。
怒ったり泣いたりするのもお母さんなんだよ。
私は精一杯、理想のお母さんだった。
こんな私なんてって思ってた。
そこから「私らしいお母さん」になれてるって認めた。
あ~涙が出てくる。
私は私なんだ。
他の誰も私にはなれないんだ。